日本人の美徳の一つに
- 2014.04.22
- 思うこと
日本人の美徳(と言っていいかは甚だ疑問だが)に自己犠牲の精神があると思います。
船の遭難事故を見ると思うのは、日本人は自己を犠牲にしても自分だけ逃げ出すとかしない人が多い気がします。やはり命がかかっている場合、そこまでできるかどうかは難しいとは思いますが、震災の時もずっと放送を続けて危険を知らせていた人がいました。
リタイアして会社に対しそういう精神が無い我々でも、仲間や大切な人のためなら自分をある程度犠牲にするという精神は染みついているように思えます。
だからこの資源のない災害の多い小さな国土の国が、経済大国になったり、欧米と渡り合ったりできたのでしょうけれど、今後は会社に対してそういう自己犠牲の精神を発揮する人は少なくなるような気がします。
会社が昔の終身雇用で面倒を見てくれるシステムを止めて、欧米のようにビジネスライクになってきたこと、経営者がなるべく安く雇用すべく正社員から派遣やバイトにシフトしたことから、自己犠牲の精神を会社に対して持つことは馬鹿らしくなりました。
でもそれでいい気がします。会社とはあくまでも働いてその対価を得る所で、家族でも仲良しクラブでもありません。今まで自分が犠牲になってサービス残業をしたり、月に数百時間も残業をしたり、そういうことをやる必要は無いのです。
経営者側にも言いたい。コストカットのために例えば従業員が自由に飲めたコーヒーサーバーを廃止したらどうなるでしょう。従業員のやる気の減退具合が、コーヒーサーバーという小さなコストカットに見合うでしょうか。
あまりぎちぎち細かい所まで切り詰めると、今までまあこれくらいならやっておくかとサービスしていた従業員も、そういうことは馬鹿馬鹿しくなりますよ。
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