週末バンコクでちょっと脱力

記事タイトルですが、週末に海外に行って来たという報告ではなく、先日読んだ本のタイトルです。

高度経済成長に乗ってしまったバンコク。それでもタイ人の本質は変わらない。昔ながらのディープなバンコクを求め、バンコクに長けた著者が週末を利用して旅をする旅行記です。著者はかつてバンコクで生活した事があるようですが、その頃に比べるとバンコクも変化しているようですね。

しかし本の冒頭の方に、北回帰線を越えるということは、日本人として身につけた義務から解き放たれることかもという記述があります。

自分はスケールは小さくなるけど、会社員時代の最後の方、旅行で飛行機に乗ると普段のあれこれから解放されるような気持ちがありました。電車じゃだめでなぜか飛行機です。しかも行き先は沖縄だったので海を越えるということに何か意味を見出していたのかもしれません。

もう一冊似たような内容で「アジア帰りに沖縄ふらり」というのも読んでみました。

タイと沖縄はどこか同じ空気に包まれている気がする。タイにはまった人は沖縄病にも罹りやすい。(あとがきから) ということで、こちらはアジアに加え沖縄の思わず脱力してしまう人々などの話も入っています。

タイから直接東京に戻るのはギャップがありすぎるので、一旦クッションとなる沖縄を経由しようという企みらしいですよ。

著者は下川裕治という人ですが、この方は同郷のため私はちょっと勝手に親しみを持っていて、何冊か読ませてもらっています。

他の著作については、退職直後の外こもりに何となく憧れているという内容を書いた記事で、以下を紹介させていただきました。

日本を降りる若者たち (講談社現代新書)
「生きづらい日本人」を捨てる (光文社新書)
「生き場」を探す日本人 (平凡社新書)

そちらの記事では本の内容についてほとんど触れていませんが、日本に対して居心地の悪さを感じたり、仕事などで求められる水準が高く生きにくい、また閉塞感が漂い希望が持ちにくい、などと感じている人達が、日本から降りてアジアに向かいバンコクや他都市で苦労しながらもなんとか生きていくという実体験のレポートが核になったものです。

退職前、自分もどこかへ逃げ出したく、これらの本を読んでこういう人生もあるのだなと考えていました。海外移住など金持ちのする事というイメージがあったのですが、安い物価を求めアジアに渡ればむしろお金がなくても長期間生きられるのかと。(今より大分円高でしたし)

もちろんいい事ばかり書いてある本じゃないので、流儀の違い、騙されたり夢破れたり厳しい面も知る事ができます。特に沖縄戦やタイの事情を知らず、本土(日本)の流儀のまま彼らの中に踏み込んでいく多くの移住者にも苦言を呈している様に思えます。

ビザなどの事情も変わって来ていると思いますし、個人的に現在は海外への興味は若干薄れてはいますが、上記三冊は退職のきっかけになったことは間違いありません。

自分の場合、退職してのんびりしていたら海外逃避への欲望や沖縄に憧れる症状も薄れてきたように思います。(まあ国内でウロウロしてはいますが…それは車がなくても便利に楽しく過ごせる場所に将来完全に移住してしまいたいためで…)

退職前の逃避熱に浮かされた時期に読んだためか、本としては後半に紹介したものの方が感じるものはありました。

沖縄の男のように、遅刻した時は「向かい風が強かった」と言うくらいのテーゲーさを身につけていきましょう。

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