田舎に残った人、都会に出て行った人
- 2014.01.05
- 書籍
辻村深月さんのゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。という本を読んだんです。
幼馴染みの女友達二人が、一方は地元に残り、もう片方は大学で東京へ出るのですが、30歳位になって付き合いも無くなった頃のある日、地元に残った方が母親を殺してしまい失踪、東京に出た方が失踪した友人を探す所から始まる話です。
詳しくは姉妹ブログにも書いているので興味があれば読んでみて欲しいのですが、東京に出て行った方は計算高く打算的に生きることができ、地元に残った方は素直というか愚直で話題に面白みのない、そういう風に描かれているのですね。
この本に出てくる他の地元の友人は計算高い女性も出てくるのですが、そう言えばと昔の友人のことを思い出しました。女性の場合、といってもよく話をしていた数人ですが、地元から出ない人達は、世界が狭く、物事を知らず、早く結婚したいという感じが強かったかなと思います。
実際のところ、多くはですが、地元では出来る方の人達が都会に出て行くのが通常のパターンだと思います。しかし出来ると言うのは主に勉強のことで、生きていく力というか世渡りとかそういった部分では地元に残った人達の方が得意な気がしました。
自分が学生の頃、地元の友人は既に働いていたので随分大人に感じたものです。また都会に出た人は近所とかあまり関係ないし何かあれば引っ越せばいいですが、地元に残ると田舎の嫌な部分が色々とありますから。
本では都会に出た方は一度は地元に戻るのですが、結婚を機に再び東京に出ます。悪い人ではないのですが、地元の友人を大切に思いながらも心の奥底では疎ましく感じたりイライラを感じる存在だったりします。
自分も大学で東京に行きたくて実際に行きました。その当時のことですが、地元の友人に対して、勿論昔通り変わらずに友人なのですが、ほんの少しは優越感みたいなものを感じていたかもしれません。自分はその後に大学をドロップアウトしたのでどちらの立場にも立てるというか、両者の感じ方が理解できる気がします。優越感を持つ方と持たれる方。
でも正直言うとある程度歳をとった時、逆に早く結婚したような地元の女子の様に生きる方が幸せなんじゃないかなと思いました。子供を産み今ではその子ども達も大きくなっているでしょう。そのうち孫も生まれ、都会で重要視される様なキャリアとか洗練とか知識や情報とかを持ってなかったり知らなかったとしても、早くから孫とかに囲まれてる方が幸せなんじゃないかな~と思う様になりましたね。自分は一人でも幸せなんですが、パートナーと仲良くやっていればそれはそれで楽しいですし。
だらだらとまとまりがない文章になってしまいましたが、要約すると、都会に出て競争しながら上を目指していくのもいいけど、田舎でのんびり緩く生きるのも悪くないんじゃないのってことです。
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