画期的な新しい飲み物を発見した
- 2014.05.29
- どうでもいい話
昨晩のことだ。五月だというのに気温が三十度まで上がった事もあり、夜になってもまだ部屋は暑いままだった。
アジアで最も危険な男と噂されるこの俺も泣く子と暑さにはかなわない。俺は喉の渇きを覚え、冷蔵庫から飲みかけのペプシコーラを取り出しグラスに注いだ。しかしそれはグラス半分にも満たない。これでは喉の渇きは癒せそうにない。
その瞬間、俺の灰色の脳細胞はアレの存在を思い出した。そう先日紛争中のA国のスパイを吊し上げた時にポケットに入っていたJCBのギフト券で交換した黒い炭酸飲料の存在を。そう、それは世間ではコカコーラと呼ばれている。
俺は冷蔵庫からそれを取り出し、左手でペットボトルのふたを開け、ペプシが三分の一程入っているグラスに無造作に注ぎ込んだ。シュワー。パチパチパチ。喉の渇きを癒してくれるあの音が、暗いキッチンに静かに響く。
俺はグラスを手に取り、その黒い液体を一気に飲み干した。
こんな感覚は初めてだ。斬新すぎる。ペプシコーラとコカコーラの味が同時に味わえる飲み物がかつて存在しただろうか。もしかしたら俺は世紀の大発見をしてしまったのか。おお神よ。お許し下さい。この人類史上最も罪深いかもしれない大発見を。
しかしこの黒い炭酸飲料を世界中で発売すればバカ売れすることは想像に難くない。俺は大富豪だ。フフ。こんなやくざな稼業ともおさらばできる。
さて、この黒い炭酸飲料のネーミングはどうしよう。コペ・コーラはどうだろう。平凡すぎるだろうか。ではコプシ・コーラは。いまいち。ペプカ・コーラ。うーん。ペコ・コーラ。これだ。ペコちゃんという愛称で世界中から親しまれるだろう。商標が登録されていないか調べる必要がある。俺はすぐさま秘書の不二子に連絡をとった。「不二子ちゃ~ん。ごにょごにょごにょ。」
さて明日から忙しくなるぞ……。そう思ったのは昨晩の俺。今日はボンカレーとククレカレーが絶妙に重なり合う味のハーモニーの虜だ。
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