田舎の空き屋が貸し出されない原因

田舎の空き屋が貸し出されない原因

「フルサトをつくる」を読んでいます。

ここで言う「フルサト」というのは必ずしも生まれ育った場所ということではありません。例えば風景に魅了されたとか、憧れの(目標とする)人が住んでいるとか、単に知り合いがいるとか直感とか何でもよく、そこに行くと経済活動で疲弊しなくてもいいような場所のことと解釈しました。
 

この本の中では「フルサトをつくる」というタイトルどおり、先ずはここと決めた地方に住む場所(実際はシェアハウスにするようです)を確保する試みが語られます。筆者は都市部に居住しており、またコスト面からも今回の「フルサト」は田舎の過疎地がターゲットです。

田舎では実際に空き屋は増えているのでしょう。ただ空き屋はなかなか貸し出されずに家が探しにくいという話は聞きます。過疎地では都市部と感覚が違うこともあるし、その貸し出されない原因は何か?というのがこの本にまとめてあったのでざくっとご紹介します。
 

1.持ち主に貸し出す意志がない。貸す必要がない
家は引き継ぐものであり、そもそも貸すという概念がない。

2.よそ者アレルギー
長らく人が移住してきていない土地は新しい人が来ることに慣れていない。
宿場町や港町などいろいろな人が出入りしてきた歴史がある場所は比較的オープンであることが多い。

3.仏壇問題
空き屋だが仏壇が置いたままで貸し出しにくい。

4.持ち主が空き屋を無価値だと思い込んでいる
壊れたりしていて、貸し出せないと思っている。
この場合は交渉次第ではなんとかなるかも。

5.「盆と正月」問題
年に一度子供が集まるとか、ごく稀に使うことがあるので貸せない。

6.見栄や世間体
貸したり売ったりはお金に困っていると思われるから貸したくない。
この場合は貸すための大義名分を用意してあげる。
 

過疎地のような田舎での家探しは、そもそも家賃が安すぎて不動産屋も仲介しにくいでしょうね。すでに溶け込んだ先人移住者の口利きとか、誰か知り合いを通じてイベントなどに参加し地域に溶け込んでいく中で貸してもいいよという人が現れるのを探すなど、そういう努力が必要になります。

地方の空き屋再生事業や、役場やNPO法人などで移住者のためのサポート(家探し含む)システムが整っていればフルサトを持つためのハードルはぐっと低くなりますね。