「感じる科学」バカバカしい例えで楽しく書かれた科学の本

「感じる科学」バカバカしい例えで楽しく書かれた科学の本

真面目な科学のテーマを大変バカバカしくもユーモアたっぷりな例えで解説するとても面白い科学について書かれた本です。

内容は、光、特殊相対性理論、万有引力、一般相対性理論、量子論、タイムマシン、発明、宇宙、進化についてです。

私は、常々物理の教科書の様に分かりにくく書くのは何故だろうと思っていました。難解に書く程権威がありそうだと勘違いしているのでしょうか。

そりゃあ、真面目な事を説明するのにはつい真面目になってしまいますよ。しかし難解なことを簡単に説明できてこそ素晴らしいのです。

なんじゃそりゃ

この本は、速度は相対的なものであるけれど光だけはどの立場から観測しても速度は一定で、実はこの宇宙では、光の速度を変えないように時間と空間の方が変形しているのだという事を、面白可笑しく解説します。でも宇宙の膨張速度は光より速いんだと!? 他にはE=mc2からマツコ・デラックスのもつ超巨大なエネルギーを算出するとか。

内容的にはダジャレやジョークや健康的なエ○も混ぜ込んで、こんな感じに書かれています。(引用ではなく私の要約)

地球の重力とは、地球の引力から遠心力を差し引いたものです。地軸の回転から遠心力は北極や南極などの極地より赤道付近の方が大きいですよね。だから南の島に行くと身も心も尻も(ジョーク)軽くなるのは単なる気のせいではなく、実際に身は軽くなるという…まあ赤道付近と極点で0.5%程度の違いだそうですけど。

人間の作った仕組みや金儲けの勉強をするのもいいですけど、たまにはこの宇宙で人の手が及ばず物理的に決まっている真理などをバカバカしい解説で読んでみるのも一興だと思います。

普段理系の書籍などを読まない人(私もだけど)にこそお勧めします。凄くバカバカしくくだらない例えを用いて面白く書かれた科学の本です。

もちろん難しい式などは出てきませんので、ほんのとっかかりの部分だけです。内容的には入門書の入門書という風に著者も書いています。興味深い部分だけを取り出した子供の図鑑レベルかもしれません。

しかしそれによって少しでも興味を持ってもらえたらというのが狙いらしいです。筆者の悪のりはこのブログより多いくらいで、流石の私も読んでいて辟易とするくらいなので、そういうのがお好きな方はどうぞという感じですね。

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