137億年の物語 第二部

137億年の物語 第二部

こんばんは。床屋に行って、ニット帽を被って寝たら髪の毛がぺったんこでカリメロみたいになりました。
 

137億年の物語ですが第二部まで読みました。かなりざくっとですが、人類の起源について、どういう発見があってどのように思われてきたか書かれていて面白いので興味深い話を幾つか書いてみます。(真面目になってしまってつまらんのでこの本は二部までにしときますわ。三部からは文明なので普通に歴史だし)
 

聞いたことはあると思いますが、ホモ何とかというのがいくつかあって、その中のホモ・サピエンスが現生人類ということ。

「二足歩行」がヒトとサルの分かれ目ですが、最近の実験で人間とチンパンジーをランニングマシンの上で歩かせて比較すると、同じ距離を歩いても二本足で歩いた方が四本足よりも消費エネルギーが少なく、25%ですむということが分かったそうです。

食料が厳しい環境では二足歩行が有利だったのですね。それで歩きながら食べることもできるし脳が大きくなって道具を使うようになっていきます。今だって背が高い方がモテて子孫を多く残せば、そのまた子孫も背が高くなっていくということだと思うから、そういう選択が働いたのかもしれないし、住んだ場所によっては単純に二足歩行しないと生き残れなかったのでしょうね。
 

遺伝子の解析が進み、現在地球上に暮らす全ての人は、アフリカにいた一つの系統の子孫ということが裏付けられたとあります。また今の人類の遺伝子はチンパンジーなどと比較して多様性に欠けているため、ホモ・サピエンスは一時期個体数が激減し1,000人から10,000人の間になったと考えられているとのこと。原因は分かりませんが巨大な噴火や伝染病説が有力らしいですよ。
 

そして食べ物に困ったり、暑さ寒さもあったと思いますが、徐々に移動し住む場所が広がっていきます。

アフリカから広まり、最終的には世界中に分布するわけですが、ガラパゴス諸島の例にもあるように、元が同じでも環境に合わせて変わっていきました。種の分化と言うそうですが現生人類もそうでした。

コイサン語族(アフリカ人)、コーカソイド(ヨーロッパ人)、モンゴロイド(中国及びアメリカ先住民)、アボリジニ(オーストラリア先住民)と大きく分けられる状態になりました。アボリジニはついこの前まで外界の影響を受けずにいたんですもんね。
 

昔は「狩猟採集生活」で食料を調達すればそれで仕事は終わり。およそ一万年前まで家や村はほぼ存在しなかったようです。移動するので物はあまり持たず共有し、そもそも土地は空気と同じで個人所有という概念はなく、動物や植物や人間、すべてに共有されるべき資源でした。

初期の農民たちの化石から農耕はかなり過酷だったようです。その辺に食料となる動植物が潤沢にあればわざわざ種を蒔いて収穫する必要はありませんが、気候変動などから狩猟と採取に適した草原や森林が海に飲み込まれたり砂漠になったりし、そうもいかなくなったと考えられているようです。
 

そして役に立つ種を栽培するなど進化を「人為選択」し始めます。へえ~と思ったのは、動物にはペットや農場で大人しく暮らすものと、そうできないものがいますが、飼い慣らすことのできる動物には少なくとも三つの特徴があるということ。

・群れで暮らしていること
・その群れに社会的な構造があること(人をリーダーとして受け入れる)
・他の種の動物と縄張りを共有できること
だそうです。
 

人間が町で暮らすようになり、銅や青銅や鉄で武器を作り始めるまで、人類の歴史には戦争や残虐行為の形跡はほとんど残されていないとのこと。皆で協力してやっていた時代を過ぎて、最初に土地を囲って「ここは俺のものだ!」とやり始めた頃から現代の人類の苦悩はスタートしているのかもしれませんね。
 

これだけ書いて少しは覚えられればこの記事も無駄でもないんですけどねえ。

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