ホンキイ・トンクの謎(筒井康隆作品を読むようになったきっかけ)

ホンキイ・トンクの謎(筒井康隆作品を読むようになったきっかけ)

ウィキペディアによると、ホンキートンク(Honky tonk)は、カントリー・ミュージックを演奏するバーの一種。「ホンカトンク」または「トンク」とだけ呼ばれることもある。

 

今日は筒井康隆大先生にハマったきっかけを書いてみます。

中学生の頃、一時隣の席だった女子の下敷きに、わけの分からない絵が描いてあったんです。そして文字が「Honky tonk」だったかスペルは覚えてないのだけど、私の灰色の脳細胞には「ホンキイ・トンク」と記憶されました。

高校生になって本屋をぶらぶらしていたら「ホンキイ・トンク」というタイトルの文庫本を偶然発見しました。なぜか「ホンキイ・トンク」という言葉は頭の中に残っていたんですね。

どこの本屋だったかは覚えてませんが、多分昔縄手通りの入り口にあった鶴林堂(かくりんどう)か、駅前のブックスロクサンじゃないかなあ。残念ながら今はなくなってしまった松本では大きめの書店でした。もしかしたら高美書店かもしれんな~。

そしてなぜかバイトで得た少ない小遣いでそれを買おうと思い、帰って読んだらこれが小説の概念を吹き飛ばしてくれたというか、後で知ったスラップスティック(ドタバタ)というのかエログロ何でもありの短編集だったと思うのですが、自分には衝撃的で、本って小難しくなくてもいいんだと思ったのではないかな。ちょっと昔過ぎて忘れてしまったけど、衝撃を受けたことには間違いありません。
 

多分今読めば裏のテーマや深い内容があるのかもしれないけど、言葉も今は使わない身体的な差別用語も出てくるし、「ぼ~くのパンツはぴいかぴか」とかお下劣でお下品なので受け付けない人もいると思う。ただ私は何かを感じてそれから筒井作品を読むようになったのです。

(退職後実家に戻った時にそれまで住んでいた部屋にあったものが実家の部屋に置ききれないため、筒井さんと村上春樹と村上龍の本を全部段ボールに詰めて物置に入れたのです。段ボールを幾つかしまったので奥深くにいってしまい取り出しにくい状況で、発掘して読み返したいのですがなかなか困難。段ボールに片付けた時も紙が黄色く変色していて、昔の文庫なので字も小さいし、全部Kindleで復刻していただけないでしょうか。筒井康隆全集も絶版な感じだし。)

とにかく、それが筒井康隆先生との出会いだったのだ。隣の女子にありがとうと言いたい。しかしなぜあの子はあんなぐちゃぐちゃした絵の下敷きを持っていたのか? センスいいのか? それが謎だ!(ちなみにその女子とは甘酸っぱい思い出があります。だからその下敷きが印象に残っていたのかも…)
 

先日、王様のブランチを見ていたら筒井康隆氏がインタビューを受けていて、新作が発売されたらしいです。最近読んでなかったけど、本人が最後の長編だと仰るので読まないわけにはいきません。

ちなみにこの「モナドの領域」が最新刊。だけど本当は昔のお下劣な頃のやつを読んでほしいですね。多分年代でいうと実験的、前衛的になった「虚人たち」や「虚航船団」より前。古い頃の作品に単純に読めて涙が出るほど笑えたものがあったと記憶しています。