誰か本を買ってくれたよ
- 2016.01.13
- 書籍
たまにあるんですが、どなたかがリンクから本をポチっていただいたようで、紹介したものに興味を持っていただくのは嬉しいですね。先日書いた「137億年の物語」の本です。サイズが大型なので置き場所がちょっとあれですが。
この本はざくっと大まかに歴史の流れが書かれているので、歴史の授業の最初の頃に読ませて、それぞれが自分の興味がある事柄を深く調べていくといった勉強をすればいいと思いますよ。
どうせみんなで同じことをだらーっとやっても今となっては(多分多くの人は)ほとんど覚えてないんだし、大まかな流れをざっと知れば、あとは好きな時代とかを勉強すればいいじゃない。(試験が困るんでしょうけどね)
まあそうは言っても自分で興味を持って自主的に学べる若い人ってのは少ないんだと思います。大人になれば旅行で訪れた遺跡に興味を持ったとか、仕事上詳しくなった事についてもっと知りたくなったとか、色々と興味も出てくるものだけど、まー中高生の頃ってそんな事言われても興味など湧かない記憶が…。
他の本もあるのでちょっとずつ読んでいますが、文明の項に入っていきなりシュメール人の話が面白かったです。もう書かないとか書いたんですけど面白いので。
ホモ・サピエンスの残した文字は、ある学者によると二万年前に既に文字らしき模様があるようだけど、シュメールでは文字を使ってかなり文明が進んでいたらしいです。シュメールとはチグリス・ユーフラテスのあれ、最初の文字が誕生した土地の一つとみなされています。
我々が今日使っている7日で1週間、60進方、位取り記数法、24時間で1日、12ヶ月で1年、円周の360度もシュメール人から来ているのではないかということ。平方根の計算までしていたらしいですよ。
7日ってのは星の記録をとってみると他の星と違う動きをする星があって、それが水金火木土でプラス太陽と月だから。農耕するようになって余裕ができて、星の動きを調べたり、色々と考える職業の人が現れたっちゅうことになります。だから頭のいい人は昔からいたんだわ。
あと車輪とか、それに定住して畑などを引き継ぐ様になったので法律が必要で、それが私でも聞いたことがあるバビロンのハンムラビ法典というものに繋がっていくという。そして「有罪と宣告されるまでは無罪」という推定無罪の原則が既にあったようですね。目には目をというのばかりだと思っていたら、考え方は進んでいたのだね~。
一番興味深かったのは、発掘されたニネヴェの石版に刻まれたギルガメッシュ叙情詩(ナイトじゃないと)の一説に、旧約聖書のノアの箱舟とよく似た物語があるそうで、もしかしたら氷河期が終わった頃のペルシャ湾沿岸の海面の急激な上昇が、何千年も口頭で伝えられて、文字が誕生したこの時代に書き残されたんではないかと推測する学者もいるそう。そういうものが伝わって聖書にも影響を及ぼしているんでしょうね。
バベルの塔も、ジッグラトという塔がありますが、バビロンのマルドゥク神殿のジッグラトがひときわ巨大なため、それをモデルと考える研究者もいるとのことなので。(聖書は読んだことないけど…)
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