137億年の物語 第一部まで

137億年の物語 第一部まで

第一部まで読み終わりました。第一部は「母なる自然」というサブタイトルがついています。この本は全部で四部まであり、第一部はページ数でいうと1/5くらいまで。ざくっとビッグバンから人類出現の前夜までです。

理系と文系が出会った歴史の本ということで、今の我々がいる宇宙の始まりからなわけです。そもそもビッグバンというのが、宇宙の全ての物質がぎゅっと小さくまとまっていたということで想像しにくいですが、銀河の後退速度を調べていくと、ある1点から137億年前に広がっているという不思議。
 

第一部の内容はというと、

宇宙が出来て、星が出来て、原始地球の環境の変化、最初の生命体の話、地球の環境や大陸移動に合わせて何度か大きな生命の絶滅が起こったこと、カンブリア爆発、海から陸へ、植物の出現、生物が共生していくこと、昆虫、パンゲアの形成、恐竜、花の出現、社会性がある昆虫の出現、哺乳類の繁栄までがざっと書かれています。

もちろんまだ解明されていないことも多いのですが、例えば「これこれこういう化石がいつ発見されてこの様に考えられるようになった」というようなことが分かりやすく書かれているので面白く読みやすいです。漢字が読めれば子供でもいけるんじゃないかな。むしろ子供が全体的な概略を知るのにいい本なのかも。
 

ありがちですが、ビッグバンから現在までを24時間とすると、恐竜絶滅から哺乳類が多様に進化した第一部の最後の章は6550万年前からの記述で、それは24時のほんの20分前からの出来事だということです。

その24時間時計では、今の宇宙の長さに比べれば、小さな哺乳類が多様に枝分かれして今いる我々になり、しかも文明が現れてからはほんの一秒にすぎないという非常に短い時間の出来事であり、その人類のせいで次の大量絶滅が進行中と考える生物学者も多いとのこと。(これまでに少なくとも5回の大量絶滅が起こったと考えられているようです)
 

次は第二部「ホモ・サピエンス」ですが、目次を見ると、霊長類が徐々に暮らし方を変えて原人になり、人類のいくつかの種が現れてホモ・サピエンスだけが残り、歴史の授業で習う文明が現れる前くらいまでが書かれているようです。通常、歴史の概略だと文明の始まりからでしょうけど、なかなかたどり着かないっすw

目次の一部に「人類は、誕生してから現在までの年月の99パーセントを、住む家も、フルタイムの仕事も、そして個人の所有物もないまま自然の中で暮らしていた」とありますよ。

昔は「生きていくのに必要なだけの食べ物を採取したり捕獲するだけ」だったのに、農耕→穀物の貯蔵→物々交換→貨幣の発明→貨幣の抽象化みたいな流れで、今では貨幣だといくら集めても巨大な貯蔵庫も不要で数字上だけの問題だし、必要以上にそれを溜め込めるようになったので、何だか欲が強くなってしまったのかも。

でもある程度世の中が進んで、一部の人達が、「まあ生きるだけなら、そんなに金は要らないので必要なだけ働けばいいよな」と考えるようになってきたというのが、富裕層がするリタイアとは異なる貧乏セミリタイアでしょうね。それだけ余裕がある世の中だっていうことでしょうけど、モノはたくさんあるけど本当に必要な物は案外少ないってことかも。(ってむりやりセミリタイアに絡めなくてもいいですねw)