100年予測(日本とトルコ)

100年予測(日本とトルコ)

ちょっと前ですが、三菱重工とトルコの企業が合弁会社を設立し、トルコ軍向けの戦車用エンジンだか何だかを開発・生産する計画が報道されました。

2009年の本でかなり前に読んだのですが100年予測という本があります。
この本は、ストラトフォーというアメリカの民間情報機関のCEO、ジョージ・フリードマンという人の著作で、今後100年がどうなるかを予測した本です。

報道された日本とトルコの軍装備開発協力の話を聞いてこの本を思い出したのですが、その内容に日本とトルコが台頭し、アメリカを相手に戦争を行う、という予測があります。

もう少し詳しくすると、近隣諸国との関係を考えると地政学的な観点から日本とトルコは利害が一致し徐々に軍事的にも頭角を現してきます。アメリカは実は今始まったばかりで今後100年間はアメリカの時代が続くらしいのですが、日本、トルコがあまりにも大きくなるのを望まず(アメリカが脅かされるので)締め付けを厳しくします。日本とトルコはそれに対抗し同盟を結んで戦争を起こすという予測です。

最終的には第二次大戦と同様、最も被害の少ないアメリカが最も利益を得るという事なのですが、アメリカが覇権国であり続ける為にどう考えているかが書かれていて興味深いです。それはアメリカの望む事は、日本などの同盟国であっても突出して強大になるのではなく、例えばアジアなら日本や中国、韓国などが絶妙なバランスで均衡を保ち続ける事、それも、それぞれが牽制し合い疲弊してアメリカに対抗できる様な突出した国が現れない事、です。アメリカ以外は生かさず殺さずといった所でしょうか。

この本は他にも様々な、今後100年の間に起こりうるであろう出来事が予測されています。本の予測通りになっていくのかどうかは解りませんが、読み物としてはとても面白く、興味深かったです。(最近この手の本はちらほら見かけますけどね)

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