何よりも自由を愛する人だった。「ひとりぼっちを笑うな」を読んで

何よりも自由を愛する人だった。「ひとりぼっちを笑うな」を読んで

Kindleで安くなっていたから読んだのですが、私と似ている部分が多々あるなと思いました。

まあ半分くらいは蛭子さんの趣味や生活が書かれているので、興味の無い人にはあれですけど、基本的にいい人なんですよね。

いい人というか、人の為に何かをするとかってわけじゃなく、自分がされて嫌なことは人にはしない。マイペースで他人に干渉しない分、自分も干渉されたくないのだと思います。私もそうですし。

漫画家になる前に看板屋、ちり紙交換、ダスキンの飛び込み営業をやって来たらしいです。一人が好きなんですが、お金のためと割り切って。
 

とにかく自分の自由が侵されるのが嫌いとのこと。

自由でいるためにはある程度のお金が必要です。
でも、なければないで、自由を堪能できるはず。お茶漬けやカップ麺で過ごすことができる。
自由の制限なんて、その時の稼ぎに合わせていけば済むこと。
お金はたくさんあるに越したことはないけど、なければその範囲でやればいいです。

「仕事は自己表現する場」なんていう思考は理解できない。自分の自由時間の方がよっぽど大事。その自由のために働いているということ。

 

仕事時間も楽しくやれればその方がいいんでしょうけど、私も20代の頃は、月-金の自分は死んだものだと考えるようにして会社に行ってました。仕事が終わってからや土日のためと割り切っていました。30代くらいになれば少し力を抜くことを覚えたので、もう少しマシにのんびりやれるようにはなってきましたが。

なかなか難しいのですが、やりたくない仕事でも何でも、卑屈にならずに自分の心持ち次第で辛く感じないように持って行けたらいいのですけどね。

 

自分の自由な時間を奪われるのが嫌い。
だから自分のせいで誰かの時間を強制的に奪ってしまうようなことは避けたい。
楽屋挨拶なども相手の迷惑になるのではないかと考える。

 

私と同じ考え方です。そんなに気を遣わなくてもいいんだとは思いますが、話しかけるのもためらってしまうということですね。

自分が自由であるためには他人の自由も尊重する。自分の稼ぎでやっていて誰にも迷惑をかけない分には何をやっても他人がとやかく言うことじゃない。それが信条で鉄則。

 

孤独について書いています。私は一人っ子なので、小さい頃は元々一人でいることが多かったですし、蛭子さんも兄弟はいますが小さい頃は家に母と二人という様な状況だったらしいです。

やっぱりそういう環境で育つと一人が苦にならないんですかね。賑やかな子ども時代を過ごすと孤独を悪いものだと感じたり一人で過ごす時間を苦痛に感じてしまうのかも。

一人だけで考え込んで悪いスパイラルに陥り犯罪に至る流れで、孤独は悪という世間のイメージなのかな。そういう面では、こうやってブログを公開するのもひとり者にとっては精神的にいいような気がしますよ。
 

たまには寂しく感じる事もありますけど、やっぱり一人は気楽でいいですよね。気を遣って疲れてしまうのが嫌だということもあるし、一人好きは他人を煩わせたくないいい人なんですよ。(自画自賛w)

逆に人の面倒を見る姉御肌の人は、人の為に自分の時間を使うのが煩わしいとか思わないしそういうのが好きなのでしょうね。そう考えるとやっぱり人間としてはそっちの方が健全に思えてしまいます。まあ人それぞれだから仕方がない。放っておいて頂戴。見逃してくれよって感じ。
 

まあ蛭子さんは奥さんがいるのでそれはありがたいと書いてますね。一緒に住んでいなくても子供も孫もいるし、我々の様なひとり者から見れば普通のいい家庭っちゃあいい家庭です。

蛭子さんの「ひとり」は、群れからあぶれてしまう、友人がいないってことでした。

周りから誤解されたりグループに入れなかったりしても、自信や勇気を持って欲しい。他人は尊重すべきだけど、他人の目は気にしなくてもいいよってのがこの本のいいたいことじゃないかな。何かやりたいことがあれば、友人も世間も気にする必要はない。ひとりぼっちでもいいから一歩ずつやってみよう。
 

最後に、「日本尊厳死協会(http://www.songenshi-kyokai.com/)」ってのがあり、蛭子さんはそれに入っているらしい。回復の見込みがない状態になったら延命治療はしてくれなくてもいいですというもの。そういうものがあったのか! 会費を取られるようだから入らないけどな。

*引用風の部分は蛭子さんの文章じゃなくて私が勝手にまとめたものです

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