老人と猫
- 2014.07.14
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自転車で車通りの少ない道を散歩していると、時々猫を見かける。
気が向けば降りてそっと近づいて行くのだが、猫はとても警戒している。顔だけこちらに向けすぐに逃げられる体勢だったり、車の下に潜り込んでこちらを伺ったりだ。もう少し距離を縮めると猫はさっと逃げてしまい私と遊んではくれない。
年をとってやりたい事の一つにあちこちに住むことがあるが、もう一つ猫を飼いたいというのがある。
移住して安い賃貸暮らしだと猫を飼うわけにもいかないだろう。それなりのペット可の賃貸を探す必要がある。実家にいればもう家屋はぼろなので、猫を自由に外に出せるようにしてもいい。
外を歩いてきた猫に部屋が汚されてもいいし、大きなタンスや棚、箱などモノで溢れたゴミ屋敷のような家なので、わざわざキャットウォークなど作らなくても猫達にはワンダーランドだろう。
老人になった時、確実に一人だと思うのだが、その時に猫が一緒にいてくれたらどんなに心強く生活に張りが出るだろうか。移住と猫とどちらかしか実現できないとなったら自分はどちらを選ぶのだろう。
でもあまりに若い猫を連れてくる事は考えなくてはいけない。自分が先に年老いて猫の世話が出来なくなる可能性が高いからだ。その前に年老いた時、あまりにも貧乏暮らしになっていて、移住どころか猫の食事も用意できないほどのぎりぎり貧乏になっているかもしれない。猫が病気になる可能性もあるし不妊手術するお金もかかる。
保健所で処分される犬や猫が沢山いると思うが、自分には彼らを助ける事など出来ない。しかしその中の一匹や二匹でも連れてきて救う事が出来れば、多少は意味のある人生だったなと思いながら年老いていけそうだ。(意味なんてなくてもいいんですけどね。それに単身の老人が引き取る事は難しいかもしれないなあ)
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