「ゼロの焦点」を観て(HDDの肥やし消化シリーズ)
- 2015.03.25
- 映画
大昔(3、4年前です)、録画しておいて観ていなかった「ゼロの焦点(広末版)」がHDDレコーダーに入っていたので観ました。
多分映画の方は大分端折っているのだと思う。現在は立派な身分になったが、戦後混乱時の自分の過去を隠しておきたかったため罪を犯す(読んでない人のためにわざとぼかしてます)というあらすじは分かったけれど、タイトルがなぜ「ゼロの焦点」なのか分からなかった。
原作を読めば分かるのか? 原作はもちろん松本清張です。
ゼロだから楕円とすると焦点が二つ。マリーとエミーの二人のことかなと思ったり。でも光を集めているのは一人だけだし。
ぐぐると、このタイトルについては謎に思う人が多いようですね。
『ゼロの焦点』は最初は「太陽」という雑誌に『虚線』というタイトルで掲載されていたが、「太陽」が休刊してしまったために中断し、直後に「宝石」誌に『零の焦点』のタイトルで連載されたものです。
とか
講談社刊「連鎖」の解説では、長期連載の場合、話の筋が変わる恐れがあるのであえて抽象的なタイトルにしていた、とあります。
とあるので、特に意味は無いタイトルなのでしょうね。意味深なタイトルほど良いということです。
でもこう書いている人がいて、ストーリーはその通りだし、なるほどね~と思った。
「光輝いているのにその明るさは無いに等しい」という意味ですから、虚栄とか虚飾といった言葉に言い換えられます。名誉ある立場にありながら、それを打ち消すような恥ずかしい過去がある登場人物を、このタイトルで表現したかったのでしょう。
ちなみに英題は”Zero Focus”らしい。そのまんまだけど、そうなの?いいの?
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