外食や食べ歩き記事について
- 2015.03.04
- 食事、外食の記録
これは自分の人生において結構大きな出来事だったのですが…
外食中に倒れたことがあり救急車で運ばれました。(脳波等異常なしで原因は不明) その直後ではないのですが、働き始めてしばらくしてからなぜか外食が出来なくなってしまいました。緊張した時に物が喉を通らない感じは分かるかと思いますが、あれの強いやつで、外食時に全く食べ物を受け付けないのです。
最も辛い時期は、電車に乗れなかったり、建物に入るだけで頭がもやっと変な感じになってダメな時期もありました。実際に頭も痛くなったりしたので、最初は精神的なものだと思わず、脳波の検査やCTもやりました。
最終的には不安障害だということで、精神科で不安を抑える薬を飲んで日常生活が困難な状態からは一年程で回復しましたが、あの時はさすがの私も途方に暮れました。今後どうやって生活していけばいいのだろうと。今ならネットで調べますが、まだパソコン自体が普及前でしたから。
でもだましだまし働く事は出来る状態になり、会社のような慣れた場所での昼食は普通に食べられるようにもなってきます。昼食だけが問題なら、今思えば単に昼を抜いて仕事をしているのと同じかなとも思います。朝晩は家で普通に食べることはできていたので。
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外食の方はなかなか回復しませんでしたが、慣れた人(親ですね)と一緒ならある程度は大丈夫になってきました。(そういう機会も滅多にありませんでしたが) しかし出張時や女の人と食事に行くような話になった時は非常に苦労しました。
出張時などに腹が減るのは我慢するけれど、(事情をまだ知らない)同行する人に説明するのが毎回本当に面倒でした。自分の会社の人ならまだしも相手先の会社の人になんて…。女の人の場合は、食べられないなんて私が嫌いだから嘘をついているのでしょう、一緒に食事がしたくないのでしょうと言われたこともあります。それで女性とのお付き合いも諦めていた時期があります。
頑張って説明はするのですが、いわゆる精神的な病気は、そういう症状が出た人でないと理解できないものなのだと悟りました。ウツとかが怠けてるのではないかと思われがちなのもそのためではないでしょうか。(ウツ状態では物理的にセロトニンなどが減って脳の情報伝達に問題が出ると科学的にある程度知られてきているのに)
私はウツになったことはないので実際にどんな状態なのかは分かりません。でも私のあの時期の場合ですが、根性とかではどうしようもなく、自分でやる気はあるのだけれど、力を振り絞っても本当にどうしようもなくなってしまうのです。
実は今でも初めて会った人などと食事すると少ししか食べられないことが多いです。ほぼ回復しているので二度目、三度目と馴染んでくればもうほとんど大丈夫なのですが。ほぼ回復してからは、一人なら(別の席に他人はいても)初めての店でも大丈夫なのは不思議なもので、誰か慣れない人と一緒にいると過去のあの時のスイッチが入ってしまうのですね。
食券のシステムが楽だとか書いているのもそのためで、気持ち悪くなれば会計せずすぐに店を出ればいいと思えるから気が楽なのです。なので食事の量を自分で決められる回転寿司も気が楽です。一皿食べた時点で調子悪ければ出てもいいのですから。
私の人生にはこういう長年に渡って外食が出来なかった経緯があり(店に行ってオーダーをするということはありました。でも座っているだけでほぼ残すという状態だったんです)、外食が可能になったここ何年かは逆に楽しみの一つです。今でも外食をした際に残さずに食べきれると、味の如何に関わらず満足感があります。外食をしても大丈夫だった。外で食べられる。自分も普通に出来た。という充実した感じですね。
なので、味よりも一人で入りやすいとか居づらくないような雰囲気を重視していて、食べに行った記念に記事として残しておきたいんです。外で食べられるようになったら、もう外食が結構な一大イベントなのですね。
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なぜこれを書いたかというと、自分が刹那的な考え方なのは、やはり人はいつどうなってしまうか分からないという感覚があるからだというのを伝えたかったからです。(自分のことを知って欲しいという欲求もあるのでしょうね)
ある日、何だか最近頭がぼーっとしていると感じたり緊張性の頭痛で痛くなったり、電車に乗る一歩を踏み出すのが難しくなった経験が過去にあります。いつそうなってしまうか分からないという不安があるので、飛行機に乗れる間に行ける所は行きたかったし、別の所に住むことも前倒しで実現してしまったのでしょう。
(関係ないけど、私が頭が痛くなったと言いだした時、実家で少し前に私の勉強机の上に重い物を乗せたそうで、親はそれを悔やんでいました。全く関係ないからと言っておきましたが、科学的でないけど人間て色々考えるものだなあと思いましたよ)
プラシーボ効果レベルだと思いますが、今でも通院してほんの少しだけ薬は飲み続けていて、止めようと思って試してみると調子が悪くなる気がするのです。ちょっと依存してますね。
病気で大変な思いをしている人はたくさんいますし、自分は生死をさまような大病をしたというわけではありませんが、一度はもう治らないと思って諦めかけた人生で90%の状態まで復活できたので、今ではしめたものだ、儲けものだと思っています。人様に迷惑をかけない程度に、好きなように生きていこうという感じなのです。まあ今まで普通に働いていたのでリタイアしたのは後付けですけどね。
90%としたのは、昔のようにクリアに思考出来る能力は失われてしまったと感じるからです。あれ以降、頭の中は正直言って快晴にはならず、薄くですがぼんやりと曇りの状態が続いていて、雲の量が増えたり減ったりするだけです。ただ雲はかなり少なくなって、日常生活には全く困らないレベルなので問題はありません。切り傷なども残る場合があるし、完全に元に戻るのは難しいのかもしれませんね(健康診断で脳のMRIもやっていたので物理的な問題は特になく心配ご無用です)
もちろん今は楽しんで生活していますし、資金的に長期スパンで計画しなければいけないので節約しながらになりますが、ちょこちょことラーメンを食べに行ったりは出来ますので、あの頃の日々を考えると、これで十分な生活です。
他の人にも色々事情はあるし、大変な思いをしても目標を持ったりしっかり生きている方には敬服します。ただもう自分の場合は本当にあのような状態にならずに暮らせればそれでいいと思っています。
こんなだらだらと書いたのも、興味がある人だけ最後まで読んでくれれば…ということですね。
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